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高尿酸血症

高尿酸血症|よつかいどう泌尿器科クリニック|排尿障害・尿路結石のご相談なら|千葉県四街道市

高尿酸血症とは

血液中の尿酸値が、7.0mg/dlを超えた状態を指します。尿酸はプリン体が体内で分解されてできた老廃物です。尿酸の元になるプリン体は、食事から摂取されるものと筋肉など体内で生合成されるものがあります。

体内で産生された尿酸は約7割が腎臓から尿中に、残り約3割が腸管を介して糞便中に排泄されます。

尿酸には水に溶けにくい性質があり、血液中の尿酸が増えすぎると、体液中に溶けきれなくなり、体のあちこちで、尿酸が結晶化し析出してきます。析出した尿酸塩の結晶は、体で炎症を起こします。足の関節などで尿酸が析出・結晶化し炎症を来し、関節が腫れあがるのが痛風です。

尿中の尿酸が溶けきれなくなり結晶化・析出すると尿路結石を形成します。特に尿中pHにより溶解度は大きく変わり、pH7では200mg/dlであった溶解度が、pH5になると1/1315mg/dlまで低下してしまいます。

高尿酸血症は痛風・尿路結石の他、高血圧、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病の発症・進行に大きく関わることが分かっています。

高尿酸血症の頻度

我が国の高尿酸血症の罹患者数は500万人、また痛風の罹患者数は約3050万人と推測されています。

高尿酸血症の原因

1)尿酸の生産量が増えるか、2)尿酸の排泄量が減ると、高尿酸血症が生じると考えられています。医学的には、1)尿酸産生過剰型、2)尿酸排泄低下型、3)混合型の3つに分類されます。具体的には1)の原因として、プリン体・果糖を含む食品の過剰摂取、甲状腺機能低下症、悪性腫瘍などが、2)の原因として、遺伝、腎機能障害、利尿薬などが挙げられます。

また、女性では閉経後に血清尿酸値が上昇することが分かっています。

高尿酸血症の治療

生活指導

過食の防止、運動、プリン体・果糖・アルコールの摂取制限、脱水の予防

薬物治療

尿酸降下薬(尿酸生成阻害薬、尿酸排泄促進薬)の投与

 

痛風の急性期治療は、痛み止め(非ステロイド性消炎鎮痛薬)やコルヒチン(痛風発作に特化した鎮痛薬)による対症療法を行います。また、尿路結石を合併している場合はクエン酸塩製剤を用いて尿をアルカリ化する治療を行う場合もあります。

他の生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病など)を合併している場合は、そちらの治療を先行する場合もあります。

 

高尿酸血症は、尿路結石や慢性腎臓病など泌尿器科疾患にも強い関わりのある疾患であるため、当院では積極的に治療を行っております。お困りの際は、お気軽にご相談下さい。