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陰のう水腫

陰のう水腫|よつかいどう泌尿器科クリニック|排尿障害・尿路結石のご相談なら|千葉県四街道市

陰のう水腫とは

陰のう水腫は、鞘膜腔に水が貯まり陰のうが腫大する状態を指します。通常は痛みを伴いません。陰のう水腫は交通性、非交通性の2つに分類されます。

陰のう水腫の分類

交通性陰のう水腫

胎生期に閉鎖する腹膜鞘状突起の閉鎖が不完全なため生じるもので、小児に認めます。水腫は腹腔内と交通があり、内容液は腹水です。

非交通性陰のう水腫

外傷や炎症などにより鞘膜から分泌された滲出液が、鞘膜腔に貯まるもので、中年以降に多く認めます。

 

陰のう水腫の検査

超音波検査

音波を用いた検査です。手軽に行うことができ、痛みや被ばくを伴わない検査です。陰のう内の水の貯留を確認します。形や数、水腫壁の厚さなどを評価することができます。精巣や精巣上体の状態を調べることもできます。

陰のう水腫の治療

経過観察

新生児期では、8094%に陰のう水腫を認めますが、新生児期で83100%、学童期でも46%は消失すると言われています。

 

手術療法

交通性・非交通性の両者に行われる根治的治療です。交通性陰のう水腫では、腹腔内と交通している部位(鞘状突起)を切断・閉鎖し、鞘膜腔への腹水の流入を防ぎます。非交通性陰のう水腫では、陰のう内の余剰な鞘膜を切除します。

 

穿刺

超音波下に鞘膜腔へ針を刺し、内容液を排出します。対症的治療であり、再発率は82100%とされています。感染による膿瘍(鞘膜腔に膿が貯まること)形成や出血による血種(鞘膜腔に血液が貯まること)形成、精巣損傷のリスクがあります。繰り返し行うことは避けるべきとされています。また、悪性疾患を疑う場合は行いません。