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腎がん

腎がん|よつかいどう泌尿器科クリニック|排尿障害・尿路結石のご相談なら|千葉県四街道市

腎臓の尿をつくる尿細管細胞から発生する“がん”です(腎がんのCT画像)。腎臓がんは、大きくなると、お腹に腫瘤を触れるほか、血尿やわき腹の痛みなどの症状を認めますが、小さいうちは症状がないため、早期発見が難しいとされてきました。最近は超音波検査やCT検査を行う機会が増えたため、偶然発見されることも珍しくはありません。腫瘍が小さく、周辺臓器や血管、尿路(尿路の概要)と離れている場合は、腫瘍だけを治療し、正常部位を残すことも可能です。したがって早期発見が非常に重要な疾患と言えます。

腎がんの発生頻度

腎がんの罹患率は、10万人に約6人です。がん全体のうちの約1%を占め、やや男性に多い傾向にあります。罹患頻度は50歳ごろから上昇し、70歳代まで年をとるほど高くなります。

腎がんの原因

腎がんの原因として、喫煙と肥満が挙げられています。また、関連する病気として、遺伝疾患であるフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)病や、後天性嚢胞腎が知られています。

腎がんの検査

血液検査

超音波検査:腫瘤の有無を調べます。

CT検査:造影剤を用いて、短時間にたくさんの画像を撮影することで、腫瘤の血流を調べます。転移を調べるため、広範囲の撮影を行うこともあります。

MRI検査:CT検査や超音波検査では診断が難しい場合に行います。

核医学検査:再発や転移を調べるためPET検査や骨への転移を調べるため骨シンチグラフィーを行うことがあります。

腎がんの治療

腎臓がんは、放射線や抗がん剤が効きにくいため、主な治療法は手術治療になります。手術治療ができない場合や転移を認める場合は、薬物治療(分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬)を行うこともあります。

 

手術治療

 

腎全摘術

古典的な術式で腫瘍を取り残さないように、腎臓全体を完全に摘出する方法です。術後は腎臓が1個になってしまいますが、対側の腎臓が健常な場合、腎不全に至ることは稀です。

 

腎部分切除術

腫瘍だけを摘出し、正常部位を温存する方法です。腫瘍が小さく、隣接臓器や血管、尿路(尿の通りみち)と離れている場合に選択されることがあります。

近年、腹腔鏡やロボットを用いた手術が積極的に行われております。

 

薬物治療

 

分子標的薬

がん細胞の増殖に関わるタンパク質や、栄養を運ぶ血管、がんを攻撃する免疫に関わるタンパク質などを標的にしてがんを攻撃する薬です。

 

免疫チェックポイント阻害薬

免疫細胞の一種であるT細胞ががん細胞を攻撃する力を保つ薬です。

 

上記の検査や治療は、連携施設である東邦大学医療センター佐倉病院で行うことができます。