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尿道下裂

尿道下裂|よつかいどう泌尿器科クリニック|排尿障害・尿路結石のご相談なら|千葉県四街道市

外尿道口が亀頭先端より根元側にある先天的な尿道の奇形です。陰茎の腹側(6時方向)の包皮および皮下組織は欠損しており、索(ヒモ状のしこり)を伴うこともあります。索により陰茎は下向きに湾曲していることが多く、勃起によってよりハッキリとします。

発生頻度は、250~300人に1人とされています。遺伝性はないですが、時に家族内発生を認めます。

尿道下裂は、外尿道口の出口の位置によって分類されます(尿道下裂の分類 日本小児外科学会ホームページより引用)。

明確な原因はまだ分かっていませんが、男性ホルモンの作用不全が関与していると考えられており、停留精巣や小陰茎など他の下部尿路および生殖器の先天性疾患を伴うことが多いとされています。

外尿道口の変位により排尿時に尿が飛び散る、立位で排尿が難しい、また陰茎の湾曲により性行為がうまくできない、などの症状を認めます。

治療は手術で、12歳に行うのが一般的です。排尿および性生活が支障なく行えるよう、索を切除し、陰茎をできるだけまっすぐにし、尿道・外尿道口を新しく作ります。

索切除と尿道形成を同時に行う一期的手術と、これらを2回に分けて行う二期的手術があります。一般的に、二期的手術の方が合併症の発生が少なく、索の切除も確実にできるとされていますが、最近は一期的手術の頻度が増えています。