勃起障害(ED)
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千葉県四街道市大日371-1
勃起障害(ED)
満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発することと定義されています。EDは原因により、器質性、心因性、混合性の3つに分類されます。
EDの発生率は4~66/1000人年と言われています。有病率は年齢とともに上昇し、概数は40歳未満で1~10%、40歳代で2~15%、60歳代で20~40%、70歳以上で50~100%と推定されています(日本の年齢別ED有病率 ED診療ガイドライン[第3版]より引用)。
EDには、加齢、糖尿病、肥満・運動不足、心血管疾患・高血圧、喫煙、男性ホルモン低下、慢性腎臓病、下部尿路症状、神経疾患、手術・外傷、うつ病、薬剤、睡眠時無呼吸症候群など多数の危険因子が存在します。なかでも肥満・運動不足、喫煙は自分自身で是正することができます。
また、降圧薬、抗うつ薬、抗精神病薬、5α還元酵素阻害薬、抗男性ホルモン薬などの薬剤はEDの原因となりうるため、処方医との相談をお勧めします。
EHS
適切な体重管理、運動、禁煙などをお願いすることがあります。
陰茎海綿体平滑筋の弛緩をもたらし勃起を促進するホスホジエステラーゼ5阻害薬 (PDE5阻害薬)による治療を行います。国内外で十分な有効性・安全性のデータが報告されており、第一選択の治療法となります。
現在、わが国では、シルデナフィル(先発品名:バイアグラ®)、バルデナフィル(先発品名:レビトラ®),タダラフィル(先発品名:シアリス®)の3薬剤が処方できますが、いずれも同等の有用性が報告されているため、各薬剤の特徴(PDE5阻害薬の比較)を考慮し、薬剤を選択します。
PDE5阻害薬の比較
いずれのPDE5阻害薬も硝酸薬や肺動脈性肺高血圧の治療薬であるリオシグアトとの併用は禁忌とされ、また、シルデナフィルとバルデナフィルは抗不整脈薬であるアミオダロンとの併用が禁忌とされています。
副作用に、頭痛、ほてり、消化不良、鼻閉、眼症状などが挙げられますが、いずれも軽度で、一過性です。一方、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)や持続勃起症は非常にまれですが重篤で不可逆性の可能性もありますので早急な対応が必要となります。
NAIONは、突然の無痛性の視野欠損(多くは片側)を症状とする原因不明の視神経症で、起床時に発生に気づくことが多いとされています。また、持続勃起症は服用後4時間以上勃起が持続する状態を指します。症状を認めた場合は、すぐにご連絡ください。
PDE5阻害薬が無効または禁忌の場合は、陰圧式勃起補助具またはプロスタグランジンE1の海綿体注射による治療を検討しますが、専門医・専門医療機関による診療が必要となります。
PDE5阻害薬の奏功率は約60~70%とされていますが、治療がうまくいかない方も一定数存在します。初期治療の失敗の原因の多くは、不適切な服用方法(油っこい食事後の服用、性的刺激をしていない、内服のタイミング間違い、数回しか試さなかった、など)によるもので、これらを適正化することにより約半数は治療に反応するようになるとの報告もあります。
また、PDE5阻害薬は、そのコストと羞恥心から偽造薬品の大きなターゲットとなっています。2008年8月~2009年4月の間に日本とタイにおいてウェブサイトを通じて入手されたPDE5阻害薬3剤についての調査では、偽造薬品の占める割合が日本では43.6%、タイでは67.8%であったと報告されています。偽造PDE5阻害薬には表示通りの薬効成分が含まれておらず、汚染物質または不純物(タルカムパウダー、塗料、印刷用インクなど)、健康被害をもたらす薬物(アンフェタミン、カフェイン、抗寄生虫薬のメトロニダゾールなど)を含有することが報告されています。
当院では、安全なPDE5阻害薬をできるだけ安価に提供するためジェネリック製剤を採用しています。
ED治療にかかる費用は、診察料+お薬代となります。
シルデナフィル錠50mg (バイアグラ®のジェネリック) |
1錠950円(税込) |
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バルデナフィル錠20mg (レビトラ®のジェネリック) |
1錠2,000円(税込) |
タダラフィル錠20mg (シアリス®のジェネリック) |
1錠1,500円(税込) |
例)初診時、シルデナフィル錠を10錠お求めの場合は、初診料 3,000円+お薬代 9,500円=合計12,500円(税込)となります。
2回目からは再診料+お薬代となります。Web予約をされる場合は、コメント欄に“ED治療希望”と記入してください。受付での問診を控えます。20個以上のお求めをご希望の方は事前にご連絡ください。当院では、オンライン診療は行っておりません。