尿道狭窄症
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尿道狭窄症
尿道狭窄症は何らかの原因で尿道に傷がつき、治る過程で尿道の内腔が狭くなる疾患です。尿勢低下、排尿時間遅延、残尿感といった症状を認めます。また、会陰部痛や射精障害、男性不妊症などを認めることもあります。病状が進行すると自分では尿が出せなくなる”尿閉”を引き起こすこともあります。
尿道狭窄症の原因として、外傷、炎症(淋病、硬化性苔癬など)、医原性(カテーテル留置、経尿道的手術、放射線照射など)が挙げられます。
尿道狭窄症の治療は大きく二種類の方法に分類されます。ひとつは皮膚を切開して尿道の狭い部位を切除しつなぎ直す、もしくは何らかの組織を使って尿道を作り直す尿道形成術、もうひとつは尿道の中から内視鏡やブジー(金属棒)、バルン(風船)を用いて狭窄部を広げる経尿道的治療です。
海外のガイドラインでは、5つの条件(①原因が外傷以外、②治療歴なし、③狭窄長が2cm未満で膜状の狭窄、④狭窄が1箇所のみ、⑤狭窄部位が球部尿道)をすべて満たした症例のみ経尿道的治療の適応があるとしており、適応症例は、尿道狭窄症の5%程度とされています。一方、尿道形成術は、高度な技術を要求される難易度の高い手術です。
当院では、内視鏡検査、膀胱瘻の造設や管理、尿路感染症の治療は行いますが、尿道狭窄症の治療については、経験豊富な医療機関への紹介を行っております。