前立腺肥大症
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前立腺肥大症
前立腺が大きくなると尿道が狭くなり尿が出にくくなったり、膀胱の機能が低下し頻尿になったりします。年をとると前立腺が大きくなることが分かっており、40歳以上の2割、50歳以上の約4割の前立腺体積が20mLより大きかったとの報告があります。
前立腺の大きさと症状は必ずしも相関せず、すべての人に治療が必要というわけではありません。前立腺が大きくなることで、下部尿路症状が生じ日常生活に支障を来した場合を”前立腺肥大症”と呼び治療を行います(男性における下部尿路閉塞のメカニズム)。前立腺肥大症は進行性の病気で、放っておくと、自分では尿が出せなくなる”尿閉”を引き起こすこともあります。尿閉が続くと腎臓に負担がかかり腎不全という生命にかかわる危険な状態になるため、尿道カテーテル留置などの処置を行う必要があります。
初期治療として、行動療法(生活指導や骨盤底筋運動)や薬物療法(お薬での治療)を行います。第1選択薬として、前立腺の中にある尿道の緊張を緩和させるα1遮断薬やホスホジエステラーゼ5酵素阻害薬が挙げられます。前立腺が大きい方(30mL以上)には前立腺を縮小させる5α還元酵素阻害薬を使用することもあります。
初期治療を行っても、約半分の方に、オシッコが近い(頻尿)、突然オシッコがしたくなり漏れそうになる(尿意切迫感)、トイレまで間に合わずに漏らしてしまう(切迫性尿失禁)など過活動膀胱の症状が残ると言われています。その場合は、過活動膀胱の治療を併せて行います。
手術療法は、薬物治療の効果が不十分な場合、尿閉を生じた場合、尿中に血液や細菌を認める場合、膀胱内に結石を認めた場合などに検討します。ただし、術後に尿失禁が続く場合や、症状が改善しない場合もありますので、適応を慎重に判断する必要があります。
手術には種々の方法があります。現在、日本で最も一般的に行われているのが、尿道から手術用の内視鏡を挿入し、電気メスで前立腺の大きくなった部位(腺腫)を切除する経尿道的前立腺切除術(TURP)という方法です。最近はホルミウムレーザーを用いて腺腫をくり抜き細かく砕いて除去する手術(HoLEP)も行われています。どちらも連携施設である東邦大学医療センター佐倉病院で行うことができます。
横スクロールでご確認いただけます。
この1ヵ月の間に、どれくらいの割合で次のような症状がありましたか | 全く無い | 5回に1回の割合より少ない | 2回に1回の割合より少ない | 2回に1回の割合くらい | 2回に1回の割合より多い | ほとんどいつも |
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①尿をしたあとにまだ尿が残っている感じがありましたか | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
②尿をしてから2時間以内にもう一度しなくてはならないことがありましたか | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
③尿をしている間に尿が何度も途切れることがありましたか | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
④尿をがまんするのが難しいことがありましたか | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
⑤尿の勢いが弱いことがありましたか | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
⑥尿をし始めるためにおなかに力を入れることがありましたか | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
⑦夜寝てから朝起きるまでにふつう何回尿をするために起きましたか | 0回 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回以上 |
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1~7の合計点数 点