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小陰茎症(ミクロペニス)

小陰茎症(ミクロペニス)|よつかいどう泌尿器科クリニック|排尿障害・尿路結石のご相談なら|千葉県四街道市

正常な形をしていながら、ペニスの長さがそれぞれの年齢の平均値よりも極端に短い状態を指します。非勃起時に伸ばした陰茎の長さ(恥骨結合~亀頭先端)が、日齢1以降の新生児期で2.4cm未満、6か月時で2.6cm未満、16か月時で2.8 cm未満、3歳時で3.0cm未満であれば小陰茎と考えます。

治療は短期間の男性ホルモン剤の全身投与です。4週間ごとに2~3回投与を行います。初回で平均0.6cm2回目で平均0.4cm伸びるとの報告があります。尚、小児期の男性ホルモン投与によって、最終陰茎長が長くなるわけではありません。

男性ホルモン剤は、骨年齢を促進し骨端線を閉じる(身長の伸びを止める)という副作用があります。生後69か月頃までに投与を行うと、骨年齢の促進が起こらない(起こりにくい)と言われています。

小学校高学年以上で症状を自覚し、受診することも珍しくありません。本人の精神的な悩みが強ければ、治療を考慮しますが、本人の精神的満足と骨年齢促進のデメリットを比較して、慎重に適応を判断する必要があります。

ほかに陰茎の形態異常として、埋没陰茎(陰茎が皮下に埋没した状態)、翼状陰茎(陰茎の6時方向の皮膚が陰嚢の皮膚に癒合し、水掻き状や翼状を呈する)、陰茎捻転(陰茎と陰茎皮膚との付着異常により、陰茎が長軸方向に捻じれる)などがあります。これらは、手術療法を検討する場合があります。